木材仕上げにおけるニスとステインの違いと選び方

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ニスとステインはどちらも木材の仕上げに使われる塗料ですが、目的と成分に違いがあります。
【ニス】
目的: 木材の表面に透明な塗膜を作り、保護とツヤ出しをすること。
成分: 樹脂、溶剤、添加剤。
特徴:
木目を生かしたまま、表面をコーティングする。
耐水性、耐摩耗性に優れる。
紫外線から木材を保護する効果があるものもある。
着色ニスもあるが、基本的には透明。
用途: 家具、床、建具など、木材の保護と美観を保ちたいもの。
【ステイン】
目的: 木材に色を浸透させ、木目を強調すること。
成分: 染料または顔料、溶剤。
特徴:
木材に染み込むため、木目を隠さずに着色できる。
ニスの様な塗膜を作らないため、木の質感を損なわない。
耐水性、耐摩耗性は低いので、通常は上からニスやワックスで保護する。
用途: 家具、木工品など、木目を生かした着色をしたいもの。
§ まとめ §
項目   ニス        ステイン
目的  保護、ツヤ出し    着色、木目強調
塗膜  作る         作らない
木目  生かす        生かす
耐水性  高い        低い(ニスやワックスで保護が必要)
耐摩耗性  高い        低い(ニスやワックスで保護が必要)

§ 使い分け §
・木材を保護し、ツヤを出したい場合はニス。
・木目を生かして着色したい場合はステイン。
・ステインで着色した後、ニスで保護するのが一般的。
※ 用途や好みに合わせて、ニスとステインを使い分けることが大切です。

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